雪原の貴婦人「タンチョウ」に会いに行こう 冬のおすすめスポットをご紹介!
今回の記事では、たんちょう舞ロード沿いに点在する、タンチョウの観察スポットを紹介していきます。
タンチョウとは?
「タンチョウ」は純白で美しい姿と頭部の赤さが特徴。ひがし北海道を中心に分布するツルの一種で、大きさは全長140cm、翼を広げると最大240cmにも達する国内最大級の鳥類です。
アイヌ語でも「サロルンカムイ(湿原の神)」と呼ばれるなど、その気品高い美しさは昔から人々から親しまれてきました。
明治に絶滅が危惧されましたが、大正末期に釧路湿原で20羽ほどが再発見。餌が少なくなる冬の給餌や生息地の保全など、今日までの地道な保護活動の甲斐もあり、現在は1800羽を越える程まで生息数が増えています。
子育てを行う春夏は湿原の奥地で過ごすため、野生のタンチョウに出会うならば、人里近くに移動してくる冬がおすすめの季節です。
鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ
開館期間:10月1日~3月30日
開館時間:9:00~16:00
閉館日:火・水曜(祝日は開館)、12月26日~1月1日、3月31日、4月1日~9月30日
入館料:無料
TEL:0154-64-2620
村内でおすすめの観察スポット「鶴見台」
村内にある給餌場「鶴見台」。道道53号沿いに面しておりアクセスも抜群。駐車場も整備され、ゆっくりとタンチョウが眺められる人気のの観察スポットです。
鶴見台での給餌の時間は朝9時頃の1回※状況により変動あり。1〜2月のピーク時には200羽近くが飛来します。
観察エリアに設置されたモニュメントは、ツルの番がモチーフになったかわいらしいデザイン。記念撮影にもぴったりです。
タンチョウが休む姿が美しい「音羽橋」
音羽橋は、寝床で過ごすタンチョウの姿を観察できるスポット。タンチョウは外敵から身を守るため、冬でも凍らない川の浅瀬に1本足で立ち眠ります。
夜明け。朝日が差し込むと川沿いの霧氷が黄金色にきらめき、川霧のなかからタンチョウの姿が浮かびあがります。神秘的で思わず息をのむほどの絶景が目の前に広がります。
じっくりと待てる方は、タンチョウたちが給餌場へ向けて一斉に飛び立つ姿もおすすめです。頭上を飛翔する姿を確実にみられるのはここだけ。その日によって飛び立つ時間が異なるため、焦らずのんびりと待ちましょう。
橋の上からの観察になるので、場所取り等をする際は周囲への配慮を忘れずに。大声を出したり、音を立てるなど野生動物を驚かせたりせず、マナーを守ってくださいね。
おみやげを買うならこの場所!「つるぼーの家」
鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリから車で3分。「つるぼーの家」は鶴居村の特産品などを販売している施設。
イチオシはチーズ入りメンチカツの「ぎゅっち」。星空の黒牛と鶴居産ナチュラルチーズの濃厚な旨みをぎゅ~っと包み込んだ、鶴居村らしいオリジナルメニューです。
そのほか、タンチョウにちなんだグッズや鶴居村で作られたチーズ・ワインなど、鶴居らしいオンリーワンな品々が手に入るお店です。
食事をしながらタンチョウ観察「どれみふぁ空」
鶴見台から道路をはさんだ反対側。タンチョウの姿をじっくりと楽しみたい方には「どれみふぁ空」で食事をするのはいかがでしょうか。
店内の大きな窓からは鶴見台を望めるため、寒さが苦手な方でも気軽にタンチョウ観察をすることができるお店です。
地産地消を心がけており、できる限り近郊の食材で食事を提供。タンチョウだけではなく、体にやさしいメニューが楽しめることも魅力のひとつです。中でもおすすめは「丹頂カレー」、タンチョウをイメージした名物メニューです。
種類豊富なランチのほか、カフェメニューにはハーブティーや鶴居村産牛乳のソフトクリームも。
この冬は、タンチョウを眺めながら優雅なひとときを過ごしてみせんか。
訪れる際には、タンチョウや住んでいる人々への配慮を忘れず、静かにマナーを守って楽しんでくださいね。もちろん防寒対策は万全にすることも忘れずに。