北海道の秋といえば鮭!
水揚げ風景が見られる「ウトロ鮭テラス」へ
漁が行われるのは、鮭たちが川へ戻る旅路の途中・海の上。例年9月〜11月頃になると全道各地で鮭漁が盛んに行われます。
道内でも特に鮭漁が盛んなのがひがし北海道エリアに属するオホーツク、釧路根室地域。その中でも漁獲量日本一を誇るのが、世界自然遺産・知床を有する斜里町なのです。
斜里町で鮭漁が行われるのは例年9月中旬〜11月中旬。世界自然遺産エリアにも程近いウトロ漁港では、水揚げ風景を見学できるめずらしい施設「ウトロ鮭テラス」があります。
道の駅のすぐ裏側!めずらしい2階だての漁港
「ウトロ鮭テラス」がある場所は、道の駅ウトロ・シリエトクの裏側にあるウトロ漁港。
漁港としてはめずらしく2階建て構造になっており、1階が漁業関係者だけが立ち入る衛生管理エリア、2階が誰でも入れるスペースとして開放されています。行き方はとても簡単。道の駅の横から看板が設置されているので、案内に従い車で登り坂を上がっていきます。
2階部分へ到着すると広い駐車場があり、フチにある屋根付きのスペースが目的の「ウトロ鮭テラス」です。テラスからは1階部分を覗き込めるような構造になっており、戻ってきた漁船やその水揚げ風景を真上から見学できます。
迫力満点!水揚げ風景を真上から見学
漁船が到着するといよいよ陸揚げ作業がスタート!
定置網で漁獲された鮭たちは、新鮮さを保つため氷で冷やされながら漁港まで運ばれてきます。
テラスはL字状になっているので、真上から覗き込むだけではなく正面から・横からと自由に移動し気になる方向から見学してみましょう。
作業が始まったら、その様子を真上からみられる場所に移動するのがおすすめ。
岸では、鮭を網ですくって次々に選別台へ。溢れんばかりの鮭たちはあっという間に船の外へと運び出されます。鮭たちはここで等級別に分けられるのだとか。その後、運搬、セリを経て、加工場へと運ばれていきます。
水揚げ風景の見頃は、9月中旬〜11月中旬の朝7時から10時頃まで。日曜日と海が荒れている日はお休みになります。最新情報は公式HPのカレンダーから確認することができますよ
ちなみに、知床の海域で獲れる鮭は6種類ほどあり、代表的なものはシロザケ、カラフトマス、サクラマス、キングサーモンなど。同じシロザケでも春に獲れるものは「トキシラズ(時不知)」、遡上・産卵には早い未成熟のものは「ケイジ(鮭児)」と呼び名が変わります。
旬を味わうイベント
「知床鮭ウィーク」が今年も開催!
最後に
世界自然遺産・知床を構成する食物連鎖のなかでも重要な「鮭」。食卓にも上がる身近な生き物ですが、知っているようで知らないことがきっと多いはず。知床五湖の散策や滝めぐりに加えて、この秋は「鮭」も目的に斜里まで足を運んでみてはいかがでしょうか。